Housing for Degrowth

 本日、バルセロナの北部にあるコテージCan Masdeuにおいて、François Schneider, Claudio Cattaneo and Anitra Nelson等が共同で執筆した著者Housing for Degrowthの説明会がありました。

 代表の著者は、オーストラリア出身のAnitra Nelson女史で、大半の章が女性によって書かれたことが、特徴として挙げられます。

 説明会で行われた書籍の内容について、お伝えします。簡単に言うと、エネルギー消費全体の3分の1は、家庭由来のものであるため、住居を環境に配慮したものにすれば、環境問題解決にかなり貢献できるということでした。

 さらに、住宅への投機により、家賃などが高騰し、家を手放す人が数多くいます。スペインには、空き家となっている住宅がある一方、ホームレスが存在しているため、家を持っていない人たちが団結して、その空き家に共同で住むというプロジェクトが、様々なところで行われています。

 共同で住むというと、シェアハウスが思い浮かびますが、それらのプロジェクトでは、更に進んで、手に入れたアパートを1つの町のように、ただ住むだけでなく、生活をする場所として捉えています。

 
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日本では、馴染みのない住宅を占拠するという運動ですが、資本主義の論理が拡大し、銀行の力が増している現在において、被害を被った人々が団結して、最低限の権利を取り戻すことは、非常に重要な意味を持っているのではないでしょうか。