アリニャ


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先週木曜日から土曜日まで、修士課程のフィールドワークの一環として、ピレネー山脈の最南端にある村のアリニャ(Alinyà)に滞在しました。

 

バルセロナの中心部から北北西に直線距離で15km程の所にあるバルセロナ自治大学を朝8時30分頃に出発し、3時間程で現地に到着しました。
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着くとすぐに、現地の鳶について調査・保護をしている方々のガイドと共に展望台を目指して、ハイキングを始めました。道中、鳶の中でも黒鳶は、アリニャでは一度絶滅したため、外から迎え入れるなどした今でも、鳶全体の1%ほどしか個体数がいないと言うことなどの話を聞きました。
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展望台では、選ばれた数人の生徒による鳶への餌やりを見ることができました。

 

ハイキングを終え、昼食後、講義用の建物で、アリニャの地形に関する話を聞きました。ピレネー山脈の南端に位置するアリニャは、その地理的条件により、様々な独特な地形があるそうです。例えば、一つの山でも、北側は木が繁茂するのに、南側は、岩山の様になります。

 

講義後、何人かの生徒は、ユルタ(yurta)と呼ばれるモンゴルのゲルのような宿泊施設に泊まるために、その他の生徒と別れました。ユルタに泊まるためには、寝袋とランタンが必要だったため、私は、大勢の生徒と共に、ホステルに移動しました。


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次の日の朝、ユルタの生徒と別れた場所で再会し、前日に地形について講義して頂いた方とハイキングをしました。印象としては、土ではなく岩でできた山であるというものでした。


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頂上では、りんご畑を見ることができました。


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ハイキング終了後、講義用の建物に行き、次の日のフィールドワークのために、アリニャの植生についてお話を聞きました。

 

そして最終日、アリニャの山に分布する植物を中心に色分けした分布図と同じ高さの地面における木々と動物の種類の分布図をグループごとに作りました。

 

感想としては、私は、生物学者でも、地形や地理の専門家でもないですが、基本的な考え方や調査方法、そして何より、実地で、五感を使いながらそれらを経験できたことは、貴重なことだったと思います。